ワンちゃんたちのかゆ〜い皮膚病の治療に力を入れている、こんどう動物病院・どうぶつの眼科と皮膚科の近藤です。
今日は、柴犬に多い、犬アトピー性皮膚炎の実際の現場をお伝えしたいと思います!
・耳を頻繁に掻く
・足先をずっと舐める
・顔を床にこすりつける
・お腹と脇に赤みがある
・毛が薄くなる
・皮膚がゴワゴワ(ガビガビ)してくる
ほぼすべての犬種で認められている皮膚病であり、良くなったり悪くなったりを繰り返してしまう完治が難しい皮膚病のひとつですが、柴犬では昔からよく見られている皮膚病です。
特に悪くなった時には皮膚の表面で『常在菌がヤンキー化』している「2次感染状態」にもなっていて痒み止めが効かないと言われて当院へいらっしゃる方も多いですね。
この病気は、ちょっと専門用語だらけになりますが、ちゃんと説明させていただきますと、
「痒みを伴うT細胞が関与した炎症性皮膚疾患 であり、原因としては、
✔︎皮膚バリア機能異常
✔︎アレルゲン感作
✔︎微生物の不均衡
によって、痒みが先行して皮膚に紅斑や掻痒症状が見られ、寛解と悪化を繰り返す多因性皮膚疾患です。基本的には生涯にわたり治療が必要なケースがほとんどである。」
難しいですよね😅
皮膚症状の分布は犬種によっても変わることもあり、見た目だけでの診断は他の皮膚病と似ていて難しいってこともあるんで、皮膚科のいくつかの検査を組み合わせたり、状況によってはお薬への反応をみたりして診断されます。
なので、診断までに何回か通院してもらうケースも多いです😅
そんな診断や治療が難しい犬アトピー性皮膚炎ですが、当院では『確かな専門知識と経験による治療』により、これまでに多くの症例を治療してきております!
基本的には今ある痒みを止めて、2次感染などの背景があればそこも抑える。そして食生活やスキンケアの見直しと取り組み。となりますが、治療は1頭1頭ごとにオーダーメイドになる事が多く、どんな薬をどの程度使うのかについては、「確かな知識と皮膚科の経験」によって対応してきております。
今日はそんな症例を現場からご紹介したいと思います!こんなに酷くてもここまで良くなるんですか!?と最初はみなさん疑った目で僕をみますが、みるみる良くなると僕を見る目つきまで変わってくるのがわかります😅
きっとみなさんも最初は信じられないかもですが、どうか信じてついて来てくださいね☺️
症例① 5歳 柴犬 雪乃ちゃん(女の子)
理由:他院で治療を続けていても改善がない!ということでご来院。
まず最初のこの症例は、なんと名古屋市内からここまで通ってくださった、重度のかゆみを患う柴犬5才、女の子の雪乃ちゃんです。
抗生剤とステロイドを処方されているが、現在はほぼ効いていない。
アポキルも全く効果なしとのことでした。
病院からの療法食を与えたが、全く改善が認められなかったので、ネットで調べて色々与えてみたが改善はなしとのことでした😭
このような理由で当院受診されるワンちゃんは多いです!🐕
まずは皮膚科の検査を行い、痒みが悪化している原因がないか。を調べます。
犬のアトピー性皮膚炎は、”皮膚バリア機能異常!” なので、アポキルなどのアトピー性皮膚炎治療薬を用いていても、細菌やマラセチアなどによる2次的な感染が重度になっていたり、”皮膚の構造的変化”に対しての治療も併用していかないと、このようになかなか落ち着かずに逆に年々悪化してしまう子が多いです。
今回の場合もまずは2次的な感染のコントロールを行いながら、皮膚の構造的変化の治療も併用していくことで、写真のように6ヶ月ほどでだいぶ改善していってくれました💖
名古屋市内からここまで毎月のように本当に良く信じて通ってくださってありがとうございました😭
犬のアトピー性皮膚炎は人と同じく、治らない病気なので、この良い状態を維持管理していくために定期的に診察が必要なのですが、流石に遠いので、信頼できる名古屋市に近い病院へバトンタッチさせていただきました🫡

Before

After

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続いてご紹介するのは、柴犬ではないのですが、アトピー性皮膚炎として多く見られるフレンチブルドッグの症例です。症例② 7歳 フレンチブルドッグ ウリちゃん(男の子)
理由:1年くらい前から、どんどんと皮膚がゴツゴツしてきて痒みも酷い・・・病院へ入ってるけど行ったり行かなかったり・・・。
こちらは津市内からの患者さまでして、あちこちの病院へ行ってみたけどもスカッとは良くならず、逆にどんどん悪化してきています。との事。。。この子は当院の歴史上最も皮膚のゴワゴワが酷くて本当に治るのでしょうか!?と不安になるくらいの状態で、かなり時間はかかりましたが、
まずは、悪化させている2次的な感染症のコントロールと外耳炎のコントロールを行い、同時に毎週2回のシャンプー。
さらに皮膚自体へのステロイドの塗り薬も量をしっかり守っていただくことお願いして皮膚の外側から攻めてから、
1ヶ月くらいで皮膚のコントロールが出来たところで、アポキルの登場!!そしてフードにより内側からも治療を開始。
その後は皮膚自体への治療の手綱と内側からの手綱を緩められるかを皮膚の状態を確認しながらコントロール。
飼い主さんのシャンプーや治療の継続、何よりもここまで月に1〜2回も通院される大変さを乗り越えてくださって、 最終的にはご覧のように普通の犬の皮膚に戻ってくれました😀🎉

Before

After

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After
犬のアトピー性皮膚炎は完治が期待できない疾患であるので、飼い主様も、僕たち獣医さんも根気が必要な病気です。ですが、僕たち皮膚科医はほぼ普通の犬としての生活が出来るようにまではしてあげることが可能です!その状態を維持するには飼い主様のご協力とある程度のお金もかかってしまいます。。。
でも、痒みで苦しんでいたり、怒りんぼだった子が落ち着いてくれる事も多く経験してきています。治療のゴールはオーダーメイドでもあるので、悩んでいる飼い主さんは一度僕の診察を検討してもらえたら嬉しいです!!
僕はいつも思うんですが、飼い主様に「先生、こんなに良くしてもらってありがとうございました」と言われますが、僕自身もワンちゃん達がここまで良くなってくれて飼い主さまにも笑顔が溢れるようになって来てくれて、獣医さんをしてきて良かったなぁと日々感謝して過ごさせていただいております☺️