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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

診療カレンダー

  • ピンク色休診日です(臨時休診含む)
  • 午後の診療がお休です。
  • の日午前の診療がお休みです。

白内障

当院では、長年かけて研鑽を積んできまして、ようやく対応できるようになりました。
2016年より行っていて、現在は毎月1~2頭行っております。
もう、遠方まで行かなくても白内障手術を受けていただけます。
「白内障は治療がないから・・・。」と考えずに、まずはご相談ください。
適切な状況であれば、まだ手術によって視覚を取り戻せる可能性があります!

ワンちゃんだけではなく、元気におうちの中を歩き回れるようになると
ご家族にも笑顔が戻ります。
当院では『ホワイトスター シグネチャー® システム』を用いるうえに、大阪の眼科専門医と共に手術にあたっているため、目に負担の少ない白内障手術を行っております。

こんな症状が出たら

症状

目が白くなった。
目が見えていないみたい。
             

白内障とは・・・

白内障とは目の中にある「水晶体」が何らかの原因によって乳白色に濁ってしまう状態の事で、基本的には進行性の病気なので、経過を見ていると視覚の障害ばかりでは無く、濁った水晶体に起因する眼球内の炎症(水晶体起因性ぶどう膜炎起こり、さらに網膜剥離や緑内障へと進行する犬にとって痛みを伴うこともある目の病気です。

白内障の原因は・・・

白内障の原因は大きく分けて、遺伝的素因によっておこる「原発性」と、糖尿病や外傷、老化などが原因となる「続発性」の2つに分けられます。
特に犬では、遺伝的に白内障になりやすい犬種があり、最近では、トイプードル・柴犬・アメリカンコッカースパニエル・チワワ・ミニチュアシュナウザー・フレンチブルドック・キャバリアなどが代表的に認められます。

当院で最も発見が早い犬は生後5か月の時点で見つかりました。トイプードルやミニチュアシュナウザーでは比較的早い月齢で認められることが多いように感じております。     

白内障の治療は・・・

内科治療と外科治療に分かれるといわれていますが、白濁した水晶体を再び透明に戻すことが出来る治療薬は現在は見つかっておりません。
内科療法は、あくまでも限定された状態で少しでも進行を遅らせることができるものと考えております。
ですから、実際の白内障の治療と言うのは現在のところ基本的には外科治療になると考えております。
ただし、内科治療が必要な場合があります。それは、水晶体起因性ぶどう膜炎という状態です。
この場合は、目の中の炎症を抑える目的でNSAIDsやステロイドの点眼薬を用いる必要があります。       

白内障手術について

手術が適応されるかをしっかりとした検査によって判断しなければなりません。ここがとても大切になると思っております。
例えば、進行性網膜萎縮の後期に白内障が発症することがありますが、この場合は白内障手術によって水晶体の濁りをとっても視覚が回復しませんから手術の適応外となります。   
そこで、眼底所見や網膜電位や超音波検査によって術後にしっかりと視覚を取り戻せるかなどの検査していただく必要があります。 
さらに、ワンちゃんの性格によっては術後の管理が出来ないために手術を受けていただくことが出来ない場合もあります(>_<)。(そこで「犬育て」大切ですね(^^♪)

手術は基本的には人の手術と同じですが、状況により人工レンズを入れられない場合もあります。
また、術後の合併症の管理・予防のために術後は2~7日間入院していただく必要があります。

手術は完全予約制です。そして術前の検査にも時間がかかりますので、手術や検査をご希望の場合はあらかじめご予約をお願いいたします。

  手術前                   手術後

最後に・・・

犬の白内障は1歳以下の若い子で見られる遺伝性から老齢で起こるものまで様々な年齢で認められます。

特に若い子では「若年性白内障」と言われており、進行(下の図を見てください)がとても速いのが特徴です。

つまり、あっという間に白内障から失明に至る目の状態にまでなってから、当院へお越しになる若い子も毎年のように多く見られます。
これは、書きにくいのですが、普段かかっている動物病院の先生から「様子を見ましょう」と言われているケースばかり・・・。
その先生が白内障が失明に至る可能性が高い病気であり、かつ、目薬や内服で治療可能な病気ではない。という真実を知らないケースが多いです。

どうか皆様の子だけではなく、お知り合いや親戚同士でこの情報を共有して当院ではなくとも良いので、きちんと評価をしてくれる病院で診てもらって1人でも若くして失明に至るギリギリの状態での診察とならないことを切に願っております。  獣医師 近藤 仁