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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

診療カレンダー

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眼瞼腫瘍

こんな症状が出たら

 症状 

目に「デキモノ」が出来てきた。
目やにが多い。目をこすってしまった。など。

 眼瞼腫瘍とは… 

目のまぶたに出来る「デキモノ」、つまり「腫瘍」です。
まぶたに出来る腫瘍はその多く(80%くらい)が良性で、マイボーム腺に起因する腫瘍が最も多いです。
平均的な発生年齢は8歳くらいです。
気にしなくても良い程度の小さいものから、ドンドンと大きくなるものもあり、大きさはまちまちです。
さらに、2割くらいは悪性黒色腫、扁平上皮癌などの悪性であることもあるので、良性が多いからと安心してはいられません。
また、眼瞼腫瘍は時として角膜刺激なので、涙が増え、目の周りが常にベタベタになったり、最悪は色素沈着の結果、失明に至ることもありますから、出来るだけ小さいうちに対応する事が望ましいです。

上まぶたに出来た黒い腫瘍

上まぶたに出来た黒い腫瘍。
それによって、角膜に血管新生と色素沈着が起こってしまっております(>_<)
目が痛そうでした・・・。

 なりやすい犬種は? 

教科書的には、ビーグル、ハスキー、コッカースパニエルでの発生率が高いとあるが、 個人的な経験としては、雑種、シーズーの経験の方がが多い。なので、臨床現場の獣医師としては、かかりやすい犬種というのは無いように思います。

 ネコの眼瞼腫瘍 

ネコの場合は、発生自体が非常にまれです。
しかし、もし見つけた場合は、そのほとんどは悪性です・・・(>_<)
僕の施設では、肥満細胞腫か扁平上皮癌のケースが多いです。
なので、どんなに小さくても、出来る限り早い段階でキッチリと手術を受けていただく事が大切ですので、「虫刺されかなぁ?」なんて、気軽に思わずに、ねこのまぶたの「デキモノ」はお早めに受診してあげてください。

腫瘍

白矢印。赤丸の中が腫瘍です。

 治療は? 

基本的には、『外科手術』です。良性でも、大きくはなるので早い方が動物の負担も少ないです。
また、かなり小さい時などは、レーザー温熱療法にて対応できるケースもあります。
ただ、しっかりと外科的に取らないと、再発する事の方が経験しています。
さらに、外科的に取り出した腫瘍は必ず病理組織検査に出します。
その検査で、良性と悪性の確実な診断がなされます。

治療前

まだ小さい状態の腫瘍でした。
この位であれば、「V字切除」法にて外科的に切除が容易でした。

治療後

3か月後
手術した部分のアイラインも綺麗でし
(^_^)/  病理組織学検査結果は、マイボーム腺腫でした。

この様に、小さい腫瘍であれば手術も容易であり、ワンちゃんにとっても優しいです。
しかし、下のように大きくなってしまうと手術もワンちゃん・ネコちゃんも大変なんです・・・(◎_◎;)

この子は、15歳。
12歳から目に腫瘍があったのですが、かかりつけの先生から「年なのでこのまま様子を見ましょう。」と言われ手様子を見ていたのですが、 ここ1年くらい目やにがヒドイので悩んでいました。
各種検査結果からまだまだ麻酔に耐えられそうなので、手術を提案しました!

↓

腫瘍が、眼瞼の1/3程度にまで大きくなってしまっていましたので、「H形成術」にて対応せざるを得ません(>_<)。
術後の定期検診、毎日の点眼など大変な術後管理を頑張ってもらいました(^_^)/

↓

60日後
途中、定期的に通院してもらいながらここまで綺麗になりました。
顔の表情にも左右差が無く、お年寄りで心配していましたが本当に飼い主様が頑張ってくれました(^_^)/
そして、この子は目の周りの汚れや違和感からも解放されて健やかな老後を送れたそうです。


この子は1か月前から急に大きくなったとの事でした。
細胞診の結果、肥満細胞腫でしたので、早急な手術を実施しました。
毛刈りをしてみると、その大きさと場所の悪さが良くわかりました。。。目じりを上手く残すように外科的に切除しました。

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腫瘍は小さいものの、しっかりと「マージン」を確保したかったので、ホームベース型切除を実施しました。この写真は術直後なので、腫れています。

↓

7日後ですが、術後の腫れやアイラインの不正もなく綺麗な経過です。 抜糸は出来る子はしますが、出来ない子はそのままにすることもあります。 ちなみにこの子は、14日後に抜糸しました。

↓

45日後です。 ワクチンを打ちに来てくれた時の写真です。
「どこを手術したの?と言われるわ。」と、飼い主さんも喜んでもらえるほど綺麗な術後です。
ネコの皮膚の肥満細胞腫は現在のところ良性の経過をとるものが多く、この子も2年経過しますが再発は認められていません。