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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

診療カレンダー

  • カレンダーの休診日は診療がお休みです。
  • 青い日は午後の診療がお休みです。
  • 緑の日は午前の診療がお休みです。

高血圧性眼症

こんな症状が出たら

10歳以上の猫に多い疾患です。
飼い主さんが直接目を見てわかることは少なく、 腎不全の既往があり、夜泣きがヒドイ場合は要注意。
あまり動かない、暗くても瞳孔が開いている。など。
診断には眼底検査・血圧測定が必要です。

高血圧性眼症

 高血圧性眼症とは… 

多くは2次性高血圧症で認められる、網膜疾患です。治療が遅れると失明に至ります。
一般的には、猫の慢性腎不全に伴う2次性高血圧症が多く、次いで猫の甲状腺機能亢進症でも認めることがあります。
血圧の測定にて、最高血圧(収縮期血圧)が160mmHg以上で起こる可能性があり、180mmHg以上では、高率に引き起こします。
このため、慢性腎不全の高齢猫ちゃんでは、血液検査だけではなく、定期的な血圧測定をお勧めしております。

網膜剥離

網膜剥離を起こした13歳の腎不全の猫ちゃん。風船のように腫れているのが剥離した網膜です。

 高血圧性網膜剥離の原因 

一般的には、

  • 猫の慢性腎不全に伴う2次性高血圧症が多く、
  • 猫の甲状腺機能亢進症でも認めることがあります。

血圧の測定にて、最高血圧(収縮期血圧)が150mmHg以上で怒る可能性があり、180mmHg以上では、高率に引き起こします。
このため、慢性腎不全の高齢猫ちゃんでは、血液検査だけではなく、定期的な血圧測定をお勧めしております。

 網膜剥離?? 

網膜って?
突然ですが、目をカメラと思ってください。
カメラにはレンズがあって、その先にシャッターがあり、最後フィルムがありますね。
え?最近はフィルムなんてないけど?。。。えーと、スイマセン、昔のカメラと思ってください。
目に置き換えてみると、

  • レンズは、角膜
  • シャッターは虹彩(瞳孔)
  • フィルムは網膜

となります。つまり、網膜は画像を取り込む部分なので、ココが無くなると画像を脳に送ることが出来ません。
つまりは、『見えない』という事になります。
そして、網膜剥離という状態は、フィルムが剥がれて機能しない状態となり、結果として、「見えない」状態となります。

模型での網膜剥離の説明

模型での網膜剥離の説明。
ピンセットで持ち上げて前方にずらしている半透明の膜が網膜です。 この様にはがれている状態が網膜剥離といいます。

 診断 

眼底検査です。
ヒドイ状態だと、眼底の血管に沿って出血が伴っている時もあります。

そして、2次性が多いので、根本的な原因である腎不全や甲状腺機能亢進症の存在を確認するために血液検査も必要になります。
具体的には

  • 血液生化学検査
  • 血液ホルモン検査(甲状腺ホルモン測定)
  • 画像診断
  • 血圧測定
  • 心電図検査

          です。

 治療は? 

原因疾患の治療を行うとともに、
・降圧剤を用いた治療が必要になります。

具体的には
腎不全であれば、腎不全の治療と並行した降圧剤を投与する治療となります。

治療前

13歳の猫ちゃん。
慢性腎不全による2次性腎性高血圧症に伴う網膜剥離と診断しました。
収縮期血圧(最高血圧)は、平均で164でした。。。

治療後

治療4日後
まだ完全には戻っていない部分がありますが(右下と右上)、だいたい戻りました。
後7日ほどで完全にもどるでしょう。
初期であれば、これだけ早く元に戻ります。

 最後に… 

この病気の多くは、高齢な猫ちゃんに多いです。
そして、慢性腎不全で見られることが多く、そのほとんどは腎不全と診断した時にかなり進行した状態の猫ちゃんであることが多いです。
私が、東京での勤務医時代にゴンちゃんという、真っ白な猫ちゃんで経験した時にはまだ血圧を計測するというのが一般出来ではなく、採血時に返り血があまりにも早く帰ってきたことで、『この子、血圧が高いのかな?』と思い、気が付いたことを毎回思い出します。

あれから、獣医療の発展にともない、今ではルーチン検査で早期に見つけてあげることが出来る病気です! 10歳越えたら、血液検査と血圧検査。 猫ちゃんではご検討してください。