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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

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犬の皮膚病について

一口に皮膚病と言っても、犬の皮膚病は教科書において数百種類あります。しかし、私の病院のような一般診療現場においてはだいたい見られる病気が決まっております。しかし、皮膚病の原因は多岐にわたるため、実際は複数の皮膚病が合併して発症していることが多いです。例えば、「ボツボツしていて、痒がっている」 このような皮膚病でも原因が『細菌感染』である事や、『アレルギー』による事もあり、さらに、どちらも重なってしまっていることもあります。

ね、複雑でしょ。

この複雑さが、犬の皮膚病の多くがアレルギーと言われてしまう所以ではないかと、個人的に感じております。

確かに近年は当院でもアレルギーの検査をすると、アレルギーと診断される犬が増えているように感じますが、犬の皮膚病全体で考えますと、実際には犬のアレルギーは少ないんですよ。

そこで、みなさん、人の皮膚病と比べて犬の皮膚病では「感染症」が多いことをご存知でしょうか?先ほどのように、犬が痒がっていると多くの飼い主様は「この子、アレルギーでしょうか?よく人の食べ物を欲しがるので時々与えていますが、それが原因でしょうか?」というお話を毎日のように診察室でお聞きします。これは、人でアレルギーによる皮膚疾患が多いからだと思います。

『痒い=アレルギー』  

犬においてこの式は全く当てはまりません!!  

では、なぜ犬において感染症が多いか、それを、こっそりお教えします!! 先ずは人の皮膚と犬の皮膚の違いをご説明しましょう。

表皮

犬の皮膚の模式図

犬の皮膚の模式図
as 2005.8月号 interzoo社 より転載

犬の表皮は人よりも薄く、細胞数で比べてみると人の約1/2くらいだそうです。

一見して、人よりも丈夫そうに見えますが、実際は、人より薄いので、あらゆる刺激に対して、実際は人よりも強くないのです。

犬の皮膚の病理組織写真

犬の皮膚の病理組織写真

人では、一つの毛穴から1本の毛しか生えていないですが、犬や猫では何本も生えています。多いと20本ちかくも生えていることがあるそうです。

この様に犬・猫は、表皮が薄く、傷つきやすい皮膚を大量の毛によって外界から保護しているのです。

ちなみに、つんつんした硬めの毛を「1次毛」、ふわふわした軟らかい毛を「2次毛」と呼び、基本的に1つの毛穴から1次毛は1本、2次毛は複数生えております。

汗腺

人おいて、ほぼ全身に分布していて、水のような汗を分泌する『エックリン汗腺』や、脇の下に多く分布し臭いのきつい汗を分泌する『アポクリン腺』は、犬にも同様に両方存在しています。

しかし、犬の場合は、人とは逆で全身に分布しているのが『アポクリン汗腺』で、水のような汗の『エックリン汗腺』は肉球などのごく限られた場所に存在しております。 ですから、犬では暑い時に人のように大粒の汗をかくことは無いのです。また、犬がなんとなく“臭う”のはこの為です。

皮膚のpH

個体差があるものの、人の皮膚はpH4.8程度の弱酸性。
それに対し犬の皮膚はpH7.4くらいなのだそうです!
つまり、人の肌に合わせたいわゆる「弱酸性のシャンプー」は犬に合わないという事です。。
さらに、皮膚のpHが高くなるほど皮膚の細菌が増殖しやすい とされています。
これも、犬の皮膚では細菌感染症(膿皮症)が起こりやす原因のひとつと言われております。