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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

診療カレンダー

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ニキビダニ症

こんな症状が出たら

まず、ニキビダニとは、皮膚の「毛包」内に住み着く顕微鏡でしか見ることの出来ない寄生虫の事を言います。実は、私たち人間にも住み着いてるんですよ。(だから、にきび+ダニ なんでしょうね)
そのニキビダニが体の1~数か所、さらには全身で過剰に増殖することによって起きる炎症性の皮膚疾患の事をニキビダニ症と言います。

生後1年以内の若い個体や10歳以上の老齢個体に多く見られます。若い個体の場合にはまだ、しっかりとした免疫が作られていない事に起因すると考えられてます。老齢個体においては複雑で、例えば内臓などの他の病気が背景にあり、この病気を発症するケースもありますので、僕は全身の検査を必要に応じてお勧めしております。

ニキビダニ症

 どうやって(どこで)伝染するの? 

通常は生後2~3日で母乳を飲んでいる時に母犬より移行し、全ての犬において、毛包内やまれに脂腺においてみられる寄生虫です。 動物ごとにニキビダニが存在し、通常、犬のニキビダニは人に伝染しないそうです。

成ダニ

成ダニ

 どんな症状? 

基本的には「毛包炎」です。ですから、同じように毛包一致性の炎症が起こる皮膚病(代表は膿皮症)もあるので、なかなか、見た目だけでの診断は難しいですね。
また、実際には多彩な「病変」があり、他の皮膚病と同時に発症することも多いです。
診断するには、病変部の毛を抜く検査や、炎症がひどい時にはその部位の押捺塗抹において卵や虫体を確認することで診断をします。
僕の病院のような町の獣医さんでは毛を抜く検査のみで診断が付くことがほとんどですが、どうしても見つからない事もあり、その場合、確定診断として「皮膚病理検査」が必要となることもあります。

汎発性の病変

汎発性の病変

 治療 

症状の進行具合で治療方法や、組み合わせはケースバイケースです。
先程も書きましたが、若齢個体で局所の場合は、皮膚の免疫がしっかりと出来ていない事による所がある為、症状の程度にもよりますが、食事の変更や、散歩の充実(これが意外と重要なんですよ!)だけで経過観察すると治癒することがあります。
また、お年寄りのワンちゃんでは、まず、他に体の病気を抱えていないかを調べてから治療の検討をします。

基本的には、寄生虫ですから、駆虫薬を使います。厄介なのは通常使われるダニを落とすお薬では落ち切らないという事です・・・。
ですから、内服の寄生虫を落とす薬を1か月から数か月服用するか、毎週注射で通っていただく治療になります。
そして、定期的なシャンプー療法も重要になります!! 基本的にはこの二つの組み合わせにおいて治療をします。
汎発性ニキビダニ症の場合には、全身性に抗生剤も併用します。また、この場合には、治癒にかなりの時間がかかります。(早くて2か月)

虫卵

虫卵

この皮膚病はエビデンス的には世界的に治癒率は低く(左表参考)、再発も多く見られるので、治りにくい場合には、再度、他の病気が潜んでいないかの全身の評価が必要になります。 飼い主さんと共に、長い戦いになる病気です・・・。 しっかりと病気と向き合い、あきらめずに、一緒にがんばりましょう!! 

ちなみに当院の治癒率は、この表よりもずっと高いです。当院が特別なすごい治療をしている訳ではありません。
おそらく、先程の表のように論文を執筆される先生がいる専門的な病院ではより重篤な状態の治療に当たるため、完治に至る子が少なく、この様に低い治癒率になると推測しております。

だからと言って「な~んだ~、治るんやんか~。」と、油断せずに早め早めに受診してあげてください。お願いします。