皮膚科
どうやって(どこで)伝染するの?
通常は生後2~3日で母乳を飲んでいる時に母犬より移行し、全ての犬において、毛包内やまれに脂腺においてみられる寄生虫です。
動物ごとにニキビダニが存在し、通常、犬のニキビダニは人に伝染しないそうです。
どんな症状?
基本的には「毛包炎」です。ですから、同じように毛包一致性の炎症が起こる皮膚病(代表は膿皮症)もあるので、なかなか、見た目だけでの診断は難しいですね。
また、実際には多彩な「病変」があり、他の皮膚病と同時に発症することも多いです。
診断するには、病変部の毛を抜く検査や、炎症がひどい時にはその部位の押捺塗抹において卵や虫体を確認することで診断をします。
僕の病院のような町の獣医さんでは毛を抜く検査のみで診断が付くことがほとんどですが、どうしても見つからない事もあり、その場合、確定診断として「皮膚病理検査」が必要となることもあります。
治療
症状の進行具合で治療方法や、組み合わせはケースバイケースです。
先程も書きましたが、若齢個体で局所の場合は、皮膚の免疫がしっかりと出来ていない事による所がある為、症状の程度にもよりますが、食事の変更や、散歩の充実(これが意外と重要なんですよ!)だけで経過観察すると治癒することがあります。
また、お年寄りのワンちゃんでは、まず、他に体の病気を抱えていないかを調べてから治療の検討をします。
基本的には、寄生虫ですから、駆虫薬を使います。厄介なのは通常使われるダニを落とすお薬では落ち切らないという事です・・・。
ですから、内服の寄生虫を落とす薬を1か月から数か月服用するか、毎週注射で通っていただく治療になります。
そして、定期的なシャンプー療法も重要になります!! 基本的にはこの二つの組み合わせにおいて治療をします。
汎発性ニキビダニ症の場合には、全身性に抗生剤も併用します。また、この場合には、治癒にかなりの時間がかかります。(早くて2か月)
この皮膚病はエビデンス的には世界的に治癒率は低く(左表参考)、再発も多く見られるので、治りにくい場合には、再度、他の病気が潜んでいないかの全身の評価が必要になります。
飼い主さんと共に、長い戦いになる病気です・・・。
しっかりと病気と向き合い、あきらめずに、一緒にがんばりましょう!!
ちなみに当院の治癒率は、この表よりもずっと高いです。当院が特別なすごい治療をしている訳ではありません。
おそらく、先程の表のように論文を執筆される先生がいる専門的な病院ではより重篤な状態の治療に当たるため、完治に至る子が少なく、この様に低い治癒率になると推測しております。
だからと言って「な~んだ~、治るんやんか~。」と、油断せずに早め早めに受診してあげてください。お願いします。













成ダニ